子供用絵本なのに誘拐ミステリー⁉ 最後は泣ける 【くろくんとなぞのおばけ】
くろくんとなぞのおばけ (絵本・こどものひろば/くれよんのくろくんシリーズ) [ なかや みわ ]
作・絵:なかやみわ
カテゴリ:絵本
サイズ:19.1×26.6cm
ページ数:32p
出版社:童心社
初版発行日:2009年07月
定価:¥1,320(税込み)
おすすめ年齢:3-5歳~
【あらすじ】
朝、くろくんが目ざめると、きいろくんがいません。
「どこへ行っちゃったんだろう……」
くれよんたちはみんなで一生懸命さがしましたが、見つかりません。
それどころか、つぎの日にはふたり、そのつぎの日にも、またふたりといなくなり
ついにくろくんだけになってしまいました。「ぼく、ぜったいみんなをさがしだしてみせるぞ!」
くろくんがみつけたのは、どろのついたあやしい足あと。
足あとをたどっていくと、そこには壁にあいた穴がありました。
くろくんが勇気をだして穴の中にはいっていくと、
なんとそこにはほかのくれよんたちもいて……!?大切な人との別れを題材にした、人気シリーズの第3作。
いなくなった仲間をさがして、なぞのおばけの正体をさぐっていくミステリーのようなドキドキの展開から、くれよんたちがいなくなった意外な理由が明らかになっていきます。
おじいさんの願いをかなえようと力をあわせるくれよんたちのやさしい気持ちに心うたれます。小さな子どもたちにむけて、大切な人との別れを、優しくあたたかく描いた作品です。*1
ハラハラ、ドキドキする導入に
くろくんの勇気が光る展開。
最後にはみんなの優しさに癒され、
大切な人との、悲しくも温かい別れを経験できる。
短いお話の中で、本当に多くの感情を感じられる1冊です。
初見の大人は、泣いてしまうかもしれません。
くろくんとなぞのおばけ (絵本・こどものひろば/くれよんのくろくんシリーズ) [ なかや みわ ]